XSERVER『新サーバー』の性能を当サイトで検証してみた

コラム

XSERVER『新サーバー』の性能を当サイトで検証してみた

レンタルサーバーである『XSERVER』から、『新サーバー』に関するお知らせが来ていました。旧サーバーと比較して性能がアップしたよ!といった内容なのですが、その効果のほどを当サイトで検証して比較してみました。

PageSpeed Insights と GTmetrix で計測したスコアを掲載しているので、ぜひ参考にしてみてください。

サーバー移行前とのスコア差

画像が多めのページでの比較

検証に使ったページは、以下のページです。

PageSpeed Insights でのモバイルスコア
PageSpeed Insights でのパソコンスコア
GTmetrix でのスコア

モバイル用のページは特に変化がなく、パソコン用のページではスコアが少しだけ伸びた結果となりました。GTmetrix でも読み込み速度が向上していることが確認できます。

もともとそこまで遅いわけではなかったので、伸び率はゆるやかですね。モバイルに変化がないことから、誤差の範囲とも思える結果です。

YouTube 埋め込みがあるページでの比較

検証に使ったページは、以下のページです。

PageSpeed Insights でのモバイルスコア
PageSpeed Insights でのパソコンスコア
GTmetrix でのスコア

YouTube が埋め込まれているページでは、ほとんど変化が見られませんでした。GTmetrix では逆に読み込み速度が低下したレポートになっていますね。

YouTube はあくまでも外部のサーバーなので、伸び率という点ではもともと期待はできなかったですが、恩恵が感じられないのはちょっと寂しいものですね…


2020/7/25 追記

計測の過程で最適化ポイントが明らかになったため、YouTube 埋め込みのページを大幅に改善しました。具体的に実施したのは YouTube 埋め込みの遅延ロードです。

GTmetrix でのスコア

計測するとこういう発見もあるので、みなさんも定期的にチェックしましょう!

XSERVERの新サーバーとは

XSERVER 公式に、新サーバーに関する特設サイトが用意されています。

さらに先を行く、エックスサーバー(XSERVER)

XSERVER のサイトを要約すると以下のとおりです。

  • CPU の性能がアップして、処理性能が向上したよ!
  • メモリが増えて、安定性が増したよ!
  • NVMe になって、読み込みが高速化したよ!

サーバー自体の性能が向上しているのがわかりますね。これは PC においても同じで、CPU・メモリ・ストレージの強化は基本です。PCの場合はグラフィックボードも換装しますよね。

ただ、PC の自作やサーバー構築が好きな私としては、手放しで喜べるわけでもなかったりします。なぜなら、サーバーは利用者(OS)ごとに仮想化されていて、CPU やメモリの性能(リソース)をそれぞれ割り振る構成になっているからです。自分の領域にどれだけリソースが割り振られているかはわからないですからね…

しかしながら、ストレージが NVMe に換装されたのはメリットです。SSD と NVMe SSD とでは、大きな速度差があるので、ストレージから読み出す処理がボトルネックであれば明らかな改善がみられるはずです。

※RAID 構成で NVMe がフルパワーになるかはちょっとうろ覚えです…

新サーバー移行への注意点

XSERVER 公式の移行手順を参考に操作すれば、特に難しいことはなく移行できるはずです。ただ、インフラまわりが得意ではないかたにはわかりにくい部分があるかもしれません。

一部をピックアップして注意点を紹介します。

新サーバーの移行対象は旧サーバー利用者のみ

【sv8201~sv8400.xserver.jpサーバーをご利用のお客様へ】

最新サーバー環境(sv10001サーバー以降)へ簡単に移行できる「新サーバー簡単移行」機能提供のお知らせ

support@xserver.ne.jp

私の場合は、上記のようなメールが XSERVER から届きました。XSERVER の新サーバーが設立されてから利用を開始したかたは、すでに新サーバーとして契約されているはずです。

自分のアカウントが『sv10001~』であれば、新サーバーということですね。

メールクライアントの再設定が必要

サーバーが変わることになるので、メーラー(メールクライアントソフト)の再設定が必要です。

メーラーの再設定を忘れると、サーバー移行後にメールが届かなくなった!という事態に陥ってしまいます。メール自体は、もちろんサーバーに保存されているので大丈夫なのですが、返信が遅れてしまうことになりかねないので、早めに再設定も済ませてしまいましょう。

メールソフトの設定(XSERVER)

XSERVER によると、新サーバーに移行しても24時間程度は以前のサーバーにメールが届くこともあるようです。メールを頻繁に使用するかたは、落ち着くまで新旧ダブルで運用したほうが安全ですね。

計測比較する場合はIPアドレスに注目

新サーバーの挙動を確認するときに『hosts』ファイルに IP アドレスとドメインを記述して、新サーバー移行の事前確認をすると思います。hosts は設定したクライアントマシンのみ有効になる操作です。勘違いして、新サーバー移行前に、PageSpeed Insights や GTmetrix で計測することのないよう注意しましょう。

以下の CMAN など、ウェブサイトのアドレスを確認できるサービスを利用すると間違いないですよ。

ドメイン/IPアドレス サーチ(CMAN)

新サーバーには移行すべきか

個人的な意見としては、新サーバーには移行してよいと思います。

当サイトの場合は、結果としてちょっと微妙なスコアでしたが、サーバー自体が強化されたのは事実です。サーバーに依存する処理が多くなれば、しっかりと恩恵が感じられるようになるでしょう。

何より、同じ料金なのに性能の低いサーバーを使っている現状が気に入らないです笑。私は1日で移行まで完了できましたし、大した手間ではないので、ササッと済ませてしまって良いと思いますよ。

以上、XSERVER『新サーバー』の性能を当サイトで検証してみた、でした。

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